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『今昔物語』 伊東たけしさん(T-SQUARE/Sax, EWI & Flute)

■日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
1976年 第7回大会出場(優秀賞・優秀ソリスト賞受賞)

※2004年、第35回大会に寄稿された文章を当時のまま掲載しています。
YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST
コンテストが始まって、もう35回目なのですね。おめでとうございます。
僕も30年くらい前だと思いますが、日本大学芸術学部に在籍中に「リズム・ソサエティ・オーケストラ」に所属していて、このコンテストにも出場をさせて頂きました。演奏を発表する場は他にも色々とありましたが、中でもこの『YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST』は僕らにとって「憧れのステージ」であり、「特別なもの」でした。
ビッグバンドに入ったきっかけは、今思えば「運命」でしたね。大学入学の時に膨大な数のサークル勧誘の中で声をかけられ、即決したんです。それが無くても音楽は続けていたとは思いますが、ビッグバンドで演奏する機会を持つ事は無かったかもしれません。
「リズム・ソサエティ・オーケストラ」での4年間は本当にあっという間でした。授業そっちのけで大勢のメンバーと一緒に音を創り出す「楽しさ」、そのアンサンブルの迫力に魅了されました。毎日音楽ばかりで勉強していた記憶がないほどですよ!
大学1年の夏休みの地方公演は今でも印象深く記憶に残っています。体育会系的なノリもあったので、新入生は先輩の荷物や楽器も持ち運ばされたりしていて大変でした。両手いっぱいの楽器を持ち、首からも荷物を下げていたんですよ!
コンテストの前になると必ず千葉の房総、岩井の『前芝荘』で合宿しました。早朝に砂浜を走ることから始まり、夜までずっと練習、練習、練習。まさに音楽漬けの日々でした。それも今となっては懐かしい思い出ですね。
その後、僕はTHE SQUAREでデビューする事になりましたが、このコンテストで賞を頂いて、認められた事が「自信」にもつながり、音楽の道へ進む、ひとつの大きな後押しになったと思います。
大学の時はビッグバンド以外でも色々なセッションに参加していたのですが、音楽を志す仲間にも恵まれ、幅も広がっていきました。今でも一緒に活動をしている、安藤まさひろ(T-SQUARE)とも出会いましたしね(笑)。
でも、なによりもビッグバンドをやっていて良かったと思えるのは、日頃、一緒に練習に励んでいた仲間と同じステージで、勝ち負け以上の達成感を共有できた事だと思います。
ビッグバンドをやっていたという共通経験のある人と出会うと、不思議と通じ合えますしね。大学を卒業した後でも仲間同士でビッグバンドを結成しているという話を数多く聞きますが、本当に音楽を愛しているんだなと嬉しく思います。

僕自身、音楽の素晴らしさ、感動を忘れる事無く、これからも、もっともっと良い音が出せるように向上心を持ち続けて、演奏を続けていきたいと思っています。
今回、コンテストに出場される学生の皆さんも、日頃の成果が出しきれるように頑張って下さい。この経験は皆さんにとって、一生の宝になると思いますよ。

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