第28回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト（アーカイブ）

開催概要

■開催日　1997年8月16日（土）、8月17日（日）
■会場　日本青年館大ホール（東京都新宿区霞ヶ丘町4-1）
■主催　株式会社山野楽器
■後援　スイングジャーナル
■協賛　TBSラジオ、ヤマハ株式会社
■協力　日本ジャズ教育フォーラム
■出場　全国学生ビッグバンドオーケストラ（47バンド）
■審査員　稲森康利（日本ジャズ教育フォーラム代表／ジャズピアニスト）、上田力（作・編曲家）、内堀勝（作・編曲家）、加藤茂樹（元TBSラジオプロデューサー）、瀬川昌久（ジャズ評論家）、高橋達也（テナーサックス・プレーヤー）、前田憲男（作・編曲家）、三木敏悟（作・編曲家）、村田文一（スイングジャーナル編集長）、増田哲夫（山野楽器）　※五十音順、敬称略
■総合司会　国府弘子　※敬称略

表彰

最優秀賞　早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ
優秀賞　大阪大学ザ・ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
優秀賞　同志社大学ザ・サード・ハード・オーケストラ
スイングジャーナル賞　明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
TBSラジオ賞　青山学院大学ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
特別賞　日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
敢闘賞　日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
審査員賞　慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
審査員賞　青山学院大学ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
奨励賞　天理大学アルス・ジャズ・オーケストラ

最優秀ソリスト賞　黒田英司さん（AS）　東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞　井川弥生さん（Pf）　国際基督教大学モダン・ミュージック・ソサエティ
優秀ソリスト賞　大城宏治さん（TS）　名古屋大学エーデル・レーテ・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞　矢追善隆さん（SS）　日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
優秀ソリスト賞　井出慎二さん（AS）　明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
奨励賞　三輪玲子さん（Dr）　愛知大学ブルー・スターズ・ジャズ・オーケストラ

出場バンド（出演順）

8月16日（土）
1. 岐阜大学ニュー・スターズ・ジャズ・オーケストラ
2. 国際基督教大学モダン・ミュージック・ソサエティ
3. 群馬大学 G.K.オールスターズ
4. 成蹊大学コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
5. 大阪大学ザ・ニュー･ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
6. 立教大学ニュー･スウィンギン・ハード・オーケストラ
7. 法政大学ニュー･オレンヂ・スウィング・オーケストラ
8. 芝浦工業大学カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド：熱帯JAZZ楽団
9. 東京工業大学ロス・ガラチェロス
10. 横浜市立大学セカンド･ウインド・ジャズ・オーケストラ
11. 昭和大学メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
12. 慶應義塾大学ライト･ミュージック・ソサエティ
13. 関西学院大学 K.G.スウィング・チャリオティアーズ
14. 中京大学ニュー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ（初出場）
15. 上智大学ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
16. 金沢大学モダン・ジャズ・ソサエティ
17. 天理大学アルス・ジャズ・オーケストラ
18. 明治大学ニュー･ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
19. 日本大学ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
20. 学習院大学スカイ･サウンズ・ジャズ・オーケストラ
21. 東海大学スウィング・ビーツ・ジャズ・オーケストラ
22. 神奈川大学カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
23. 神戸大学 KOBE マソック・ジャズ・オーケストラ
24. 中央大学スウィング･クリスタル・オーケストラ
25. 立命館大学 R.U.スウィンギン・ハード･ジャズ・アンサンブル

8月17日（日）
1. 武蔵工業大学スタック・サウンズ・オーケストラ
2. 名古屋大学エーデル・レーテ・ジャズ・オーケストラ
3. 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
4. 東京国際大学メロウ・ドルフィン・ジャズ・オーケストラ
5. 専修大学グリーン･サウンズ・オーケストラ
6. 日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
7. 青山学院大学ロイヤル･サウンズ・ジャズ・オーケストラ
8. 東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド：国府弘子＆ニューグループ（BRIDGE）
9. 静岡大学スタンダード・ハーモニー・ジャズ・オーケストラ
10. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
11. 文化女子大学リズム・サウンズ
12. 京都大学ダークブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
13. 愛知大学ブルー･スターズ・ジャズ・オーケストラ
14. 同志社大学ザ･サード・ハード・オーケストラ
15. 早稲田大学ハイ･ソサエティ・オーケストラ
16. 國學院大學インサイド・ミュージック・オーケストラ
17. 明治大学ビッグ･サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
18. 宇都宮大学ニュー・マトリー・オーケストラ
19. 獨協大学スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
20. 日本工学院専門学校ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
21. 東京大学ジャズ・ジャンク・ワークショップ
22. 創価大学プリンス･マーシー・ジャズ・オーケストラ
ゲスト：森寿男＆ブルーコーツ

ゲストバンド

※当時のプログラムに掲載されたプロフィール

熱帯JAZZ楽団
元オルケスタ・デ・ラ・ルスのリーダー、カルロス菅野がプロデュースするラテンジャズ・ビッグバンドが熱帯JAZZ楽団です。日本のラテンジャズシーンをリードする精鋭達が、懐かしのラテン名曲は勿論、ジャズ・ファンキー・オリジナルまでトビッキリ熱いビッグバンド・サウンドをお贈りします。
【出演メンバー】Con／Per：カルロス菅野、AS：近藤和彦、藤陵雅裕、TS：野々田万照、BS：宮本大路、Tb：中路英明、青木タイセイ、BTb：西田幹、Tp：佐々木史郎、鈴木正則、松島啓之、奥村晶、Pf：塩谷哲、Bs：弧淵樹一郎、Dr：神保彰、Per：コスマス・カピッツァ、大儀見元

国府弘子＆ニューグループ（BRIDGE）
87年のレコードデビュー以来、数々のアルバムではその暖かく心に響くメロディメーカーとして、またライブやコンサートでは幅広い表現力を持った迫力あるインプロヴァイザーとして、全国に弘子ファンを増やし続けるピアニスト国府弘子。ここ数年はギタリストの天野清継とのデュオ・プロジェクト“HEAVEN”で2枚の共作アルバムを発表、オーチャードホール等の大ホールから全国数十ヵ所のライブハウスまで精力的に演奏活動を展開した。また最近はアメリカでの演奏活動も増え、96年10月新しいソロアルバム『BRIDGE』（97.5.21発売）をレコーディング中のロサンゼルスでは、アレックス・アクーニャ（Dr）、エイブ・ラボリエル（E.B）他を率いてカタリナアイランド・ジャズフェスティバルに出演、2000人の観客に暖かい感動を与え大好評であった。

その国府弘子が97年に向けて日本で結成したニューグループは、斉藤ノブ（Perc）、村石雅行（Dr）、梶原順（Gt）、八尋洋一（E.B）という新鮮かつ強力な顔ぶれ。パーカッショニストのみならずサウンドプロデューサーとしても力を発揮、国府弘子の音楽性に惚れ込んで今回のグループ結成にも一役かったおなじみ“ノブさん”と、東京芸大卒、ユーミンのツアーその他で超売れっ子のドラマー村石隆行、エレキからアコースティックまで縦横無尽、渡辺貞夫グループのギタリストでもある梶原順、それに“HEAVEN”以前から国府の朋友で日本人離れしたグルーヴを聞かせるベーシスト八尋洋一。ポップス、ブラジル音楽、ロック、ジャズと豊富な音楽的下地を持ったメンバーに支えられ、久々のソロ活動を展開する97年の国府弘子ミュージック。彼女ならではの、アコースティックピアノの繊細かつホットは響きが、新作『BRIDGE』でもたっぷり堪能できる。
【出演メンバー】Pf：国府弘子、Bs：八尋洋一、Dr：村石雅行、Gt：梶原順、Per：斉藤ノブ

森寿男とブルーコーツ
現在活躍中のビッグバンドの中で、最も長い歴史と伝統を持つブルーコーツオーケストラは、戦後間もない1946年にジャズ好きの六大学OBによって結成され、発展した名門バンドである。その伝統の中には上品でアカデミックなサウンドが受け継がれていて、その中からは黛敏郎・ナンシー梅木・笈田敏夫・秋吉敏子等、数多くの有名な音楽家を輩出している。
1970年、芸大出身の森寿男が3代目リーダーを引き継ぎ、その伝統継承すると共に、カウント・ベイシー、デューク・エリントンの精神とフィーリングを追求して、音楽を通じて人の心に語りかける温かいサウンド作りを目標に新発足する。
現在のブルーコーツは、テレビ・ラジオ出演をはじめ、各地のジャズコンサート、ファミリーコンサート、学園コンサート等で活躍、一方華麗でムーディーな演奏はダンスミュージックとしても親しまれている。ホテル等でのダンスパーティーの出演も多く、和製グレン・ミラー楽団との呼び声も高い。
1994年、結成45周年を迎えたブルーコーツは“華麗なるスイングジャズの世界”というタイトルで記念コンサートを開催し、この日のために結成された、初代リーダー長尾正士氏の率いるブルーコーツOBオーケストラとの共演で話題を呼び、また、テレビ朝日の音楽番組「題名のない音楽会」においても、初代ピアニスト黛敏郎氏によって“ブルーコーツ今昔物語”として紹介され、記念コンサートの再現が番組として放映された。
1995年6月には、アメリカのグレン・ミラーの生誕地であるアイオア州クラリンダで、開催された「グレン・ミラー・フェスティバル」に招聘され渡米、現地の熱烈な歓迎を受けて立ち見が出るほどの人気があった。これをひとつのステップとして、メンバー一同がますます快いスイングに磨きをかけ、更に幅広い活動を続けている。
【出演メンバー】Con：森寿男、AS：今野菊次、林文夫、TS：菊地秀行、内山正博、BS：大野清、Tb：岩崎敏信、内田日富、小林稔、渡辺亮、Tp：小山宣夫、北里典彦、伏見哲夫、山下真令、Pf：内間修、Bs：小高正志、Dr：BRAD JOHNSTON