第26回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(アーカイブ)
開催概要
■開催日 1995年8月12日(土)、8月13日(日)
■会場 日本青年館 大ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
■主催 株式会社山野楽器
■出場 全国学生ビッグバンドオーケストラ(45バンド)
■審査員 稲森康利(IAJE日本支部会長/ジャズピアニスト)、上田力(作・編曲家)、内堀勝(作・編曲家)、加藤茂樹(TBSラジオ 音楽イベント プロデューサー)、瀬川昌久(ジャズ評論家)、高橋達也(テナーサックス・プレーヤー)、前田憲男(作・編曲家)、三木敏悟(作・編曲家)、村田文一(スイングジャーナル編集長)、増田哲夫(山野楽器) ※五十音順、敬称略
表彰
最優秀賞 大阪大学 ザ・ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
優秀賞 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
優秀賞 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
スイングジャーナル賞 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
TBSラジオ賞 富山大学 ラブ・アンド・ピース・ジャズ・オーケストラ
特別賞 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
敢闘賞 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
審査員賞 慶應義塾大学 K.M.P. ニュー・サウンド・オーケストラ
審査員賞 日本医科大学 ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
奨励賞 大阪大学 日本E軍モンキー・クラブ・ジャズ・オーケストラ
最優秀ソリスト賞 毎床博和さん(Tp) 富山大学 ラブ・アンド・ピース・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 五味智美さん(Pf) 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 中村順之さん(Dr) 日本医科大学 ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 森大輔さん(Tb) 東京大学 ジャズ・ジャンク・ワークショップ
出場バンド(出演順)
8月12日(土)
1. 立教大学 ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
2. 宇都宮大学 ニュー・マトリー・オーケストラ
3. 東京大学 ジャズ・ジャンク・ワークショップ
4. 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
5. 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
6. 日本工学院専門学校 ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
7. 立命館大学 R.U.スウィンギン・ハード・ジャズ・アンサンブル
8. 國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
9. 獨協大学 スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:ミュージック・マジック・オーケストラ
10. 明治大学 ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
11. 東洋大学 グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
12. 東京電機大学 コースト・ジャズ・オーケストラ
13. 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
14. 文化女子大学 リズム・サウンズ
15. 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
16. 成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
17. 専修大学 グリーン・サウンズ・オーケストラ
18. 日本医科大学 ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
19. 上智大学 ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
20. 富山大学 ラブ&ピース・ジャズ・オーケストラ
21. 群馬大学 G.K.オールスターズ
22. 金沢大学 モダン・ジャズ・ソサエティ
23. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
8月13日(日)
1. 日本大学 ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
2. 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
3. 関西学院大学 K.G.スウィング・チャリオティアーズ
4. 天理大学 アルス・ジャズ・オーケストラ
5. 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
6. 神戸大学 KOBE マソック・ ジャズ・オーケストラ
7. 東京国際大学 メロウ・ドルフィン・ジャズ・オーケストラ
8. 法政大学 ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
9. 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
ゲストバンド:天野清継・国府弘子 DUO
10. 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
11. 創価大学 プリンス・マーシー・ジャズ・オーケストラ
12. 大阪大学 ザ・ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
13. 芝浦工業大学 カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
14. 大阪大学 日本E軍モンキー・クラブ・ジャズ・オーケストラ
15. 東海大学 スウィング・ビーツ・ジャズ・オーケストラ
16. 横浜市立大学 セカンド・ウインド・ジャズ・オーケストラ
17. 中部大学 ナチュラル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
18. 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
19. 京都大学 ダークブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
20. 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
21. 静岡大学 スタンダード・ハーモニー・ジャズ・オーケストラ
22. 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
ゲスト:森寿男&ブルーコーツオーケストラ
ゲストバンド
※当時のプログラムに掲載されたプロフィール
ミュージック・マジック・オーケストラ
1982年3月に結成。従来の伝統や形式にとらわれない新しいビッグバンドを目指し活動を開始。六本木PIT INN、新宿ザ・カーニバル等で定期的に、オリジナル曲を中心に本格的なステージを展開。
メンバーのプロフィールも多彩に富み、音楽大学を卒業後、ウィーン等の外国に留学し、本格的な演奏活動に入った者、独学で楽器をマスターし、スカウトされた者、米国で10代から、サミー・デイヴィス・Jr、カウント・ベイシー、クインシー・ジョーンズなどのバンドで全米を舞台に活躍した者など、現在の日本のバンドマンの中でも最も実力のあるベテランのメンバーが揃っている。
1986、88、89年「八ヶ岳ジャズフェスティバル」、1989年「甲斐のじゃず祭」、1994年には「サマージャズフェスティバル」(日比谷野外音楽堂)に出演し、好評を博す。他、各地フェスティバルやイベントなどにも多数出演している。
1991年、待望のファーストアルバム『MUSIC MAGIC ORCHESTRA』を日本クラウンよりリリース、TVを始め各方面で評価を受ける。1995年7月にセカンドアルバム『Morphose』をリリース。結成10年を経た現在も(いま、TOKYO発BIG BAND)として、熱いGROOVE感と新鮮な曲想で、年齢を選ばぬ客層や専門家からも大きな支持を得ている。
【出演メンバー】Con:内山有希夫、Dr:竹内勝、Bs:類川信夫、Pf:神尾修、Gt:片桐幸男、Per:三島一洋、Sax:桜岡晋吾、小笠原末男、他、Tp:高橋一光、伊勢秀一郎、他、Tb:一瀬雄二、永松賀津彦、他
天野清継・国府弘子 DUO
タバコのCF曲を収めたデビュー・アルバム『アズール』の大ヒット、93年日本ジャズメン人気投票ギタリスト部門2位(Swing Journal)と、その実力と人気をすっかり不動のものとした天野清継。93年には日本テレビ系「ニュースプラス1」の音楽を総合プロデュース、更に’94年4月より、NHK総合TV音楽番組「ときめき夢サウンド」に1年間レギュラー出演を果たし、全国的な人気を得た国府弘子。
各々バンドリーダーとして活動してきた才能豊かなコンポーザーでもある二人が、それぞれに追い求めてきた音楽の延長線上に一致点を見つけ出し作り上げたアルバム『ヘヴン』を93年秋に発表。発売後、新潟を皮切りに行われた全国ツアー、インドネシアをはじめとする東南アジア・ツアーでこの新しいサウンドは好評を博した。
まるで、ピアノとギターが会話しているかのように聞こえてくるそのサウンドは、心地好い、気持ちのやすらぐ暖かい時の流れを感じさせる。そして、何処か懐かしく、心に残るメロディーは、軽妙な二人の会話とともに、聞く人の心の奥深くにやさしく溶け込んでいきます。
天野の“天”、国府の“国”を融合させた“天国”(ヘヴン)そんな神様からのプレゼント、ヘヴン・ミュージックをお届けします。
尚、今秋(95年)9月21日に、デュオ作品の第2弾『ヘブン・アンド・ビヨンド…』を発表予定。ゲストにニューヨーク・ヴォイセスを招きヴォーカル・ナンバー2曲をフィーチャーした話題のアルバムに乞うご期待!
森寿男&ブルーコーツオーケストラ
現在活躍中のビッグバンドの中で最も長い歴史と伝統を持つブルーコーツオーケストラは、戦後間もない1946年にジャズ好きの六大学OBによって結成され、発展した名門バンドである。その伝統の中には上品でアカデミックなサウンドが受け継がれていて、その中からはナンシー梅木・笈田敏夫・秋吉敏子等、数多くの有名な音楽家を輩出している。
1970年、芸大出身の森寿男が3代目リーダーを引き継ぎ、その伝統を継承しながらも、カウント・ベイシー、デューク・エリントンの精神とフィーリングを追求し、音楽を通じて人の心に語りかける温かいサウンド作りを目標に新発足する。
現在のブルーコーツは、テレビ・ラジオ出演をはじめ、各地のジャズコンサート、ファミリーコンサート、学園コンサート等で活躍の他に、華麗でムーディーな演奏はダンスミュージックとしても親しまれていて、ダンスパーティー出演も多い。
昨年、結成45周年を迎えたブルーコーツは、“華麗なるスイングジャズの世界”というタイトルの記念コンサートを開催し、この日のために結成された、初代リーダー長尾正士氏の率いるブルーコーツOBオーケストラとの共演で話題を呼んだ。
また、テレビ朝日の音楽番組「題名のない音楽会」に於いても、初代ピアニスト黛敏郎氏によって“ブルーコーツ今昔物語”として紹介され、番組放映された。
そして今年は、毎年6月にアメリカのグレン・ミラーの生誕地であるアイオア州クラリンダで開催される「グレン・ミラー・フェスティバル」に招聘され渡米、現地の熱烈な歓迎を受けて、立ち見が出るほどの人気があった。これをひとつのステップとして、メンバー一同が快いスウィングにますます磨きをかけ、そして幅広い演奏活動を続けている。
【出演メンバー】Con:森寿男、Tp: 北里典彦、小山宣夫、間宮良二、山下真令、Tb:岩崎敏信、内田日富、小林稔、渡辺亮、AS:今野菊次、貫田重夫、TS:菊地秀行、内山正博、BS:大野清、Pf:内間修、Bs:小高正志、Dr:Brad Johnston