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第20回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(アーカイブ)

開催概要

■開催日 1989年8月12日(土)、8月13日(日)
■会場 日本青年館 大ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
■主催 株式会社山野楽器
■後援 スイングジャーナル
■協賛 TBSラジオ、ヤマハ株式会社、株式会社文明堂 日本橋店
■出場 全国学生ビッグバンドオーケストラ(41バンド)
■審査員 上田力(作・編曲家)、内堀勝(作・編曲家)、加藤茂樹(TBSラジオ制作部 部長)、瀬川昌久(ジャズ評論家)、瀬川順一(スイングジャーナル編集長)、前田憲男(作・編曲家)、三木敏悟(作・編曲家)、山野政光(実行委員会 会長) ※五十音順、敬称略
■総合司会 いソノてルヲ ※敬称略

表彰

最優秀賞 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティー・オーケストラ
優秀賞 早稲田大学 High Society Orchestra
優秀賞 大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra

スイングジャーナル賞 
国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
TBSラジオ賞 
国立音楽大学 ニュータイド・ジャズ・オーケストラ
特別賞 
慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
敢闘賞 
國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
審査員賞 
金沢大学 MODERN JAZZ SOCIETY
審査員賞 
京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra
奨励賞 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ

最優秀ソリスト賞 立林肇さん(Tp) 
金沢大学 MODERN JAZZ SOCIETY
優秀ソリスト賞 新澤健一郎さん(Pf) 
東京工業大学 ロス・ガラチェロス
優秀ソリスト賞 船越哲さん(AS) 
青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ

出場バンド(出演順)


8月12日(土)
1. 法政大学 ニュー オレンヂ スウィング オーケストラ
2. 東京国際大学 MELLOW DOLPHIN JAZZ ORCHESTRA
3. 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
4. 日本工学院専門学校 BLACK NOTE JAZZ ORCHESTRA
5. 獨協大学 スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
6. 立教大学 ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
7. 成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
8. 早稲田大学 High Society Orchestra
9. 神奈川大学 カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
ゲストバンド:高橋達也と東京ユニオン
10. 専修大学 Green Sounds Orchestra
11. 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
12. 日本医科大学 MIDNIGHT・SOUNDS・JAZZ・ORCHESTRA
13. 京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra
14. 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
15. 明治大学 New Wave Jazz Orchestra
16. 東洋大学 グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
17. 東京大学 Jazz Junk Workshop
18. 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
19. 富山大学 LOVE & PEACE JAZZ ORCHESTRA
20. 文化女子大学 リズム サウンズ クラブ
ゲストバンド:MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND

8月13日(日)
1. 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
2. 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
3. 上智大学 ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
4. 同志社大学 THE THIRD HERD ORCHESTRA
5. 神戸大学 MUSSOC JAZZ ORCGESTRA(初出場)
6. 東海大学 SWING BEATS JAZZ ORCHESTRA
7. 静岡大学 スタンダード・ハーモニー・ジャズ・オーケストラ
8. 名古屋大学 エーデル・レーテ・ジャズ・オーケストラ
9. 國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
ゲストバンド:宮間利之とニューハード
10. 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
11. 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
12. 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
13. 芝浦工業大学 カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
14. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
15. 創価大学 Prince Mercy Jazz Orchestra
16. 金沢大学 MODERN JAZZ SOCIETY
17. 群馬大学 G.K.オールスターズ
18. 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
19. 大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra
20. 横浜市立大学 セカンド・ウインド・ジャズ・オーケストラ
21. 日本大学 ブルー スウィング ジャズ オーケストラ
ゲストバンド:森寿男とブルーコーツ

ゲストバンド

※当時のプログラムに掲載されたプロフィール

高橋達也と東京ユニオン
1964年結成され、’66年、高橋達也がリーダーに就任、現在に至る。
当初からレコード、TV、ラジオに意欲的に活動の場を求め、スティービー・ワンダー、フランク・シナトラ、サミーデイビスJr.他海外有名アーティストとの共演やテレビの音楽番組史上伝説的価値をもつ「スター誕生」(NTV)、「サウンド・イン・S」(TBS)、「レッツ・ゴー・ヤング」(NHK)等のレギュラー出演をつづけた。
と同時に「ザッツ・ミュージック」(NHK)、「日本レコード大賞」(TBS)、「東京音楽祭」(TBS)等の番組には現在もレギュラー出演中。
レコードでは、’77年『北欧組曲』、’87年『キーピング・カウント』で2度にわたりスイングジャーナル誌主催、ジャズ・ディスク大賞日本ジャズ賞部門を受賞。この間’77年~’88年まで連続11年間、スイングジャーナル読者人気投票ビッグ・バンド部門でポール・ウィナーを獲得、そして、’87年1月にスイングジャーナル社より永年の日本ジャズ界への功績に対して第12回南里文雄賞が高橋達也に与えられた。
海外への活動としては、’78年スイス、モントルー・ジャズフェスティバル、’80年アメリカ、カリフォルニア、モンタレー・ジャズフェスティバルに招待出演をはたし絶賛を得る。又レコードでは『北欧組曲』がヨーロッパ各国で発売され、『キーピング・カウント』は’87年4月より全米で発売。世界的にも高い評価を受けている。
なお、’87年5月、スペシャルゲストにカウント・ベイシー・オーケストラの専属シンガーとして、又グラミー賞受賞歴2回にわたるアメリカが誇る男性、ジャズ・ブルース・シンガー、ジョー・ウィリアムスを招聘し、キーピング・カウント・コンサートツアーを全国で公演し大成功を収めた。
又’88年3月アメリカより、スティーブ・ローレンス&イーディー・ゴーメ(’60年グラミー賞、’79年エミー賞受賞)のおしどり夫婦を招聘し、東京、大阪公演にて共演、絶賛を博した。’89年『プレイズ・マイルス&ギル』で3度目のスイングジャーナル誌主催、ジャズ・ディスク大賞日本ジャズ賞部門を受賞。
【出演メンバー】Con/TS:高橋達也、AS:堀恵二、近藤淳、TS:森口統夫、BS:大野清、Tb:井口秀夫、角田健一、深田悟、BTb:山崎通晴、Tp:鈴木孝一、木幡光邦、小林太、伊勢秀一郎、Pf:深井克則、Bs:秋元公彰、Dr:稲垣貴庸、Gt:川野秀俊

 MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND
1957年ジミー・ライオンズ氏によって創立されたモンタレージャズフェスティバルはジャズ教育振興のための機関(収益を目標としない)としてアメリカに於て最も歴史と伝統を誇るフェスティバルです。85年と86年には各々カリフォルニアビッグバンドコンテストの優勝バンドが来日し、その白熱したプレイは高校生とは思えぬものでした。
今回五度目の来日をするモンタレージャズフェスティバル・ハイスクールオールスタービッグバンドは選抜された高校生によるビッグバンドです。
彼等はカリフォルニア州全土の300人以上の参加者の中から激しいオーディションに選って傑出した18人のプレーヤーたちです。
アメリカのジャズシーンとハイスクールのジャズ教育とは重なる部分も多く、今回の来日に於ける演奏をお聴き頂くことでアメリカのジャズシーンに、想いを寄せて頂ければ幸いです。
【出演メンバー】Director:Bill Berry、AS:Ron Graham、Robert Riley、TS:Jason Royal Silzie、Shenay Waschetti、BS:Jermaine J. Malone、Tb:Michael Bravin、Dan Fluss、Lucy Duncun、Alison Clinch、Tp:Gilbert Castellanos、John Daversa、Jim Berry、Rich Nichols、Pf:Brian Wong、Bs:Diana Charnow、Gt:Justin Morell、Dr:Chris Haskett、Per:Benny Kee

宮間利之とニューハード
1950年に10人編成のジャイブ・エーセズを結成した宮間利之は、常に前進する音楽への情熱を持ち続けるバンドリーダーである。8年後にニューハードと改名、山本幸三郎と言う片腕を得て、新しい方向のビッグ・バンド・ジャズを演奏、’69年スイングジャーナル、ジャズディスク大賞「日本ジャズ賞」、’71年・’72年と芸術祭優秀賞受賞等、数々の作品でジャズ界の各賞を連続受賞した。
そのサウンド指向は創設以来一貫してモダンジャズを守り、更に時代、ファッションの変化とともにコンテンポラリー、フュージョンなどにも挑戦してきた。’74年モンタレー・ジャズフェスティバル、’75年ニューポート・ジャズフェスティバル出演、’78年南米国際親善公演、’82年ジャズ・ヤトラ出演、’84年東ヨーロッパ国際親善公演等の活動を続け、’85年には宮間利之が南里文雄賞を受賞した。
’87年、’88年には日本武道館でのオールジャパン・ジャズエイドに出演。
この数年若手実力派ミュージシャンが難関を経て入団し、ニューハードの活気がいま新鮮です。
【出演メンバー】Con:宮間利之、AS:武井達真、吉田治、TS:川村裕司、森茂樹、BS:大野憲一郎、Tb:片岡輝彦、片岡雄二、皆沢義一、BTb:会田芳之、Tp:横山均、我孫子浩、長田雄二、三宅修二、Pf:浜田和久、Bs:安田浩、Dr:坂田稔、Gt:山本幸三郎
 
森寿男とブルーコーツ
1946年に発足した、ブルーコーツオーケストラは、現在活躍中のビッグバンドの中で一番長い歴史と伝統を持っている。
戦後間もなく、ジャズ好きの六大学OBによって作られたこのバンドは、結成以来、上品でアカデミックなサウンドが伝統として流れており、このブルーコーツから、黛敏郎、秋吉敏子等数多くの有名な音楽家を輩出している。
’70年、芸大出身の森寿男が三代目リーダーを引き継ぎ、その伝統を継承しながら、ジャズ演奏においては、カウント・ベイシー、デューク・エリントンの精神とフィーリングを追求し、音楽を通じて、人の心に語りかける暖かいサウンド創りを目標に、演奏活動を続けている。
レコード制作では、芸術祭参加作品、オリジナル曲「ドン・キホーテの詩」「サテンドール」を始め、LP10枚、ダンスレコード『レッツダンス』他LP8枚、ビデオディスク『スタンダードジャズ』等を出している。
現在テレビ、ラジオを始め、各地のジャズコンサート、ファミリーコンサート、学園コンサート等で活躍の他、華麗でムーディーな演奏は、ダンスミュージックとしても親しまれ、幅広い演奏活動を行っている。
【出演メンバー】Con:森寿男、AS:猪目慎一、鈴木勇雄、TS:菊地秀行、内山正博、BS:上幸一郎、Tb:橋本良彦、苅込博之、BTb:青柳善二、Tp: 小山宣夫、北里典彦、三宅修二、渡辺尚仁、Pf:藤本恵子、Bs:小倉武、Dr:浜崎浩二