第19回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(アーカイブ)
開催概要
■開催日 1988年8月20日(土)、8月21日(日)
■会場 日本青年館 大ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
■主催 株式会社山野楽器
■後援 スイングジャーナル
■協賛 TBSラジオ
■出場 全国学生ビッグバンドオーケストラ(42バンド)
■審査員 上田力(作・編曲家)、内堀勝(作・編曲家)、門脇覚(TBSラジオ制作部 プロデューサー)、瀬川昌久(ジャズ評論家)、瀬川順一(スイングジャーナル編集部)、前田憲男(作・編曲家)、三木敏悟(作・編曲家)、山野政光(実行委員会 会長) ※五十音順、敬称略
■総合司会 いソノてルヲ ※敬称略
表彰
最優秀賞 早稲田大学 ハイソサエティ・オーケストラ
優秀賞 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
優秀賞 関西学院大学 K.G.Swing Charioteers
スイングジャーナル賞 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
TBSラジオ賞 京都大学 ダーク・ブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
特別賞 日本医科大学 Midnight Sounds Jazz Orchestra
敢闘賞 慶應義塾大学 K.M.P. ニューサウンド・オーケストラ
審査員賞 大阪大学 ニュー・ウェイブ・ジャズ・オーケストラ
審査員賞 明治大学 Big Sounds Society Orchestra
奨励賞 富山大学 LOVE & PEACE JAZZ ORCHESTRA
最優秀ソリスト賞 該当者なし
優秀ソリスト賞 三枝英人さん(AS) 日本医科大学 Midnight Sounds Jazz Orchestra
優秀ソリスト賞 五十嵐一生さん(Tp) 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 本多健二さん(Tp) 慶應義塾大学 K.M.P. ニュー・サウンド・オーケストラ
出場バンド(出演順)
8月20日(土)
1. 日本大学 ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
2. 上智大学 ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
3. 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
4. 横浜市立大学 セカンド・ウインド・ジャズ・オーケストラ
5. 東京大学 ジャズ・ジャンク・ワークショップ
6. 静岡大学 スタンダード・ハーモニー・ジャズ・オーケストラ(初出場)
7. 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
8. 日本医科大学 Midnight Sounds Jazz Orchestra
9. 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
10. 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:森寿男とブルーコーツ
11. 文化女子大学 リズム・サウンズ・クラブ
12. 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
13. 立教大学 ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
14. 国際基督教大学 Modern Music Society
15. 東洋大学 グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
16. 芝浦工業大学 カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
17. 明治大学 Big Sounds Society Orchestra
18. 京都大学 ダーク・ブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
19. 日本工学院専門学校 ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
20. 天理大学 ALS・ジャズ・オーケストラ
21. 成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
22. 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
8月21日(日)
1. 大阪大学 ニュー・ウェイブ・ジャズ・オーケストラ
2. 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
3. 大東文化大学 ジャズ・オーケストラ BIG MEN
4. 群馬大学 G.K.オールスターズ
5. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
6. 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
7. 名古屋大学 エーデル・レーテ(初出場)
8. 東京国際大学 Mellow Dolphin Jazz Orchestra
9. 立命館大学 R.U.Swingin’ Herd Jazz Orchestra
ゲストバンド:MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND
10. 同志社大学 The Third Herd Orchestra
11. 明治大学 ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
12. 日本工業大学 Bark Jazz Passion Orchestra(初出場)
13. 法政大学 ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
14. 関西学院大学 K.G.Swing Charioteers(初出場)
15. 専修大学 Green Sounds Orchestra
16. 早稲田大学 ハイソサエティ・オーケストラ
17. 富山大学 LOVE & PEACE JAZZ ORCHESTRA
18. 金沢大学 MODERN JAZZ SOCIETY
19. 國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
20. 獨協大学 スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:高橋達也と東京ユニオン(プラス1 森末慎二)
ゲストバンド
※当時のプログラムに掲載されたプロフィール
森寿男とブルーコーツ
1946年に、ジャズ好きの六大学O.B.によって結成された「スウィングオルフェアンズ」がブルーコーツの前身である。
1949年、このスウィングオルフェアンズより、メンバーを集めて、長尾正士をリーダーに、新橋フロリダを拠点とし、ブルーコーツが発足した。
後に、ベースの小原重徳がリーダーとなり、故・小島正雄を司会に、いち早く戦後の軽音楽界をリードし、日本にジャズブームを作った。このブルーコーツを舞台に、ナンシー梅木、笈田敏夫、黛敏郎、秋吉敏子等数多くのミュージシャンを輩出している。
1970年、トランペットの森寿男が新たにリーダーとなり、森寿男とブルーコーツは、新鮮で若々しいフィーリングを注入し、新発足をした。ジャズ演奏においては、流行に惑わされず、常に4ビートで快いスウィング感をかもし出している。
現在の森寿男とブルーコーツは、その伝統を継承しながらも、音に対する一つのポリシーを持っており、ジャズ演奏においては常に、ベイシー、エリントンの中に流れる精神と、フィーリングを追求し、なおかつ暖かく新しいサウンドを求めてやまない純粋な、音楽姿勢を、リーダー森を始めとしブルーコーツ全員がもっている音楽集団である。
又、現在ブルーコーツは、全国の小学校から大学までを対象にした学園コンサート、「スウィングするハート、ビッグ・バンド・ジャズ」の演奏活動を続けており、年々その輪が広がり、感動のあるコンサートと、各校で好評を博している。
【出演メンバー】Con:森寿男、AS:猪目慎一、織田浩司、TS:菊地秀行、山田徹、BS:小島俊司、Tb:鍵和田道男、平野志津江、橋本良彦、BTb:青柳善二、Tp: 澤田秀浩、北里典彦、山崎城二、松尾崇、Pf:池野美音、Bs:垣内裕志、Dr:浜崎浩二
MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND
1957年ジミー・ライオンズ氏によって創立されたモンタレージャズフェスティバルはジャズ教育振興のための機関(収益を目標としない)としてアメリカに於て最も歴史と伝統を誇るフェスティバルです。85年と86年には各々カリフォルニアビッグバンドコンテストの優勝バンドが来日し、その白熱したプレイは高校生とは思えぬものでした。
今回四度目の来日をするモンタレージャズフェスティバル・ハイスクールオールスタービッグバンドは選抜された高校生によるビッグバンドです。
彼等はカリフォルニア州全土の300人以上の参加者の中から激しいオーディションに選って傑出した18人のプレーヤーたちです。
アメリカのジャズシーンとハイスクールのジャズ教育とは重なる部分も多く、今回の来日に於ける演奏をお聴き頂くことでアメリカのジャズシーンに、思いを寄せて頂ければ幸いです。
【出演メンバー】Director/Guest Tp:Bill Berry、AS:Eric Crystal、Ron Graham、TS:Steve Engel、Patric Tucker、BS:Matt Hutchinson、Tb:Jereld Wing、Patric Mewes、Jordan Stockton、Martin Brunelle、Tp:Marc Inouye、Scott Englebright、Dan Halpern、John Daversa、Trever Bower、Pf:Steve Charnow、Bs:Nick Willow、Dr:Dan Kassis、Per:Darrin Thomas
高橋達也と東京ユニオン
1964年結成され66年、高橋達也がリーダーに就任、現在に至る。
当初からレコード、TV、ラジオに意欲的に活動の場を求め、スティービー・ワンダー、フランク・シナトラ、サミーデイビスJr.他海外有名アーティストとの共演やテレビの音楽番組史上伝説的価値をもつ「スター誕生」(NTV)、「サウンド・イン・S」(TBS)、「レッツ・ゴー・ヤング」(NHK)等のレギュラー出演をつづけた。
と同時に「ザッツ・ミュージック」(NHK)、「日本レコード大賞」(TBS)、「東京音楽祭」(TBS)等の番組には現在もレギュラー出演中。
レコードでは、77年『北欧組曲』、87年『キーピング・カウント』で2度にわたりスイングジャーナル誌主催、ジャズ・ディスク大賞日本ジャズ賞部門を受賞。この間77年~88年まで連続11年間、スイングジャーナル読者人気投票ビッグ・バンド部門でポール・ウィナーを獲得、そして、87年1月にスイングジャーナル社より永年の日本ジャズ界への功績に対して第12回南里文雄賞が高橋達也に与えられた。
海外への活動としては、78年スイス、モントルー・ジャズフェスティバル、80年アメリカ・カリフォルニア、モンタレー・ジャズフェスティバルに招待出演をはたし絶賛を得る。又レコードでは『北欧組曲』がヨーロッパ各国で発売され、最新LP『キーピング・カウント』は87年4月より全米で発売され、世界的にも高い評価を受けている。
なお、昨年5月、スペシャル・ゲストにカウント・ベイシー・オーケストラの専属シンガーとして、又グラミー賞受賞歴2回にわたるアメリカが誇る男性、ジャズ・ブルース・シンガー、ジョー・ウィリアムスを招聘し、キーピング・カウント・コンサートツアーを全国で公演し大成功を収めた。
又本年3月アメリカより、スティーブ・ローレンス&イーディー・ゴーメ(1960年グラミー賞、1979年エミー賞受賞)のおしどり夫婦を招聘し、東京、大阪公演にて共演、絶賛を博した。
森末慎二
昭和32年生まれ、岡山県出身。ご存じ、元体操・ロサンゼルスオリンピック日本代表選手。鉄棒のゴールドメダリストとして、その栄誉に輝いたことは記憶にも新しいところ。
現在は、その持ち前の明るいキャラクターを活かしスポーツ・キャスターとして、また、タレントとして数々のバラエティ番組でレギュラー出演(ライターとしても本を2冊出版)、その好感度が人気急上昇!
今春には、シンガー(ライブステージも経験)としてアルバム『Summer Rainbow』を発売、その得意のノドでスタンダードナンバーに挑戦し好評を得ている。
【出演メンバー】Con/TS:高橋達也、AS:堀恵二、近藤淳、TS:森口統夫、BS:丹羽康雄、Tb:井口秀夫、角田健一、深田悟、BTb:山崎通晴、Tp:鈴木孝一、竹田恒夫、小林太、伊勢秀一郎、Pf:金山正浩、Bs:秋元公彰、Dr:稲垣貴庸、Gt:川野秀俊、スペシャルゲスト:森末慎二