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第17回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(アーカイブ)

開催概要

■開催日 1986年8月23日(土)、8月24日(日)
■会場 日本青年館 大ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
■主催 株式会社山野楽器
■後援 スイングジャーナル
■協賛 TBSラジオ、山野ビッグ・バンド・サークル
■出場 全国学生ビッグバンドオーケストラ(44バンド)
■審査員 内堀勝(作・編曲家)、加藤茂樹(TBSラジオ制作部 副部長)、中山康樹(スイングジャーナル編集長)、前田憲男(作・編曲家)、牧芳雄(ジャズ評論家)、三木敏悟(作・編曲家)、森寿男(ブルーコーツ・リーダー)、山野政光(実行委員会 会長) ※五十音順、敬称略
■総合司会 いソノてルヲ ※敬称略

表彰

最優秀賞 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
優秀賞 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
優秀賞 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ

スイングジャーナル賞 
早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
TBSラジオ賞 
法政大学 ニュー・オレンジ・スウィング・オーケストラ
特別賞 富山大学 ラブ&ピース・ジャズ・オーケストラ
敢闘賞 
明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
審査員賞 
愛知学院大学 スインギング・オールスターズ
審査員賞 
同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
奨励賞 金沢大学 モダン・ジャズ・ソサエティ
規格奨励賞 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
 
最優秀ソリスト賞 近藤和彦さん(AS)  
明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 切手崇博さん(AS) 
大阪大学 ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 坂田守さん(Dr) 
中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
優秀ソリスト賞 西出文信さん(TS) 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ

出場バンド(出演順)


8月23日(土)
1. 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
2. 大阪大学 ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
3. 明治大学 ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
4. 武蔵工業大学 スタック・サウンズ・オーケストラ
5. 京都大学 ダークブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
6. 東京電機大学 コースト・ジャズ・オーケストラ
7. 芝浦工業大学 カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
8. 立教大学 ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
9. 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
10. 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
ゲストバンド:MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND
11. 東洋大学 グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
12. 國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
13. 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
14. 日本医科大学 ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
15. 東京大学 ジャズ・ジャンク・ワークショップ
16. 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
17. 専修大学 グリーン・サウンズ・オーケストラ
18. 早稲田大学 モダン・ジャズ研究会(初出場)
19. 上智大学 ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
20. 東京国際大学 メロウ・ドルフィン・ジャズ・オーケストラ
21. 神奈川大学 カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
ゲストバンド:前田憲男&ウインド・ブレイカーズ

8月24日(日)
1. 日本大学 ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
2. 立命館大学 R.U.スウィンギン・ハード・ジャズ・アンサンブル
3. 群馬大学 G.K.オールスターズ
4. 関西大学 K.U.ニュー・トーン・ジャズ・オーケストラ(初出場)
5. 富山大学 ラブ&ピース・ジャズ・オーケストラ
6. 近畿大学 P.K.U.アトミック・フォース・ジャズ・オーケストラ
7. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
8. 日本工学院専門学校 ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
9. 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
10. 法政大学 ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
ゲストバンド:森寿男とブルーコーツ
11. 天理大学 A.L.S.ジャズ・オーケストラ
12. 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
13. 獨協大学 スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
14. 大東文化大学 ジャズ・オーケストラ・ビッグ・メン
15. 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
16. 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
17. 金沢大学 モダン・ジャズ・ソサエティ
18. 愛知学院大学 スインギング・オール・スターズ
19. 文化女子大学 リズム・サウンズ・クラブ
20. 創価大学 プリンス・マーシー・ジャズ・オーケストラ
21. 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
22. 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
23. 成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:高橋達也と東京ユニオン スペシャルゲストプレイヤー本多俊之

ゲストバンド

※当時のプログラムに掲載されたプロフィール

MONTEREY JAZZ FESTIVAL HIGH SCHOOL ALL STAR BIG BAND
1957年ジミー・ライオンズ(Jimmy Lyons)氏によって創立されたモンタレー・ジャズ・フェスティバルは、収益を目的としないジャズ教育振興のための機関として、アメリカに於て最も歴史と伝統を誇る格式高いフェスティバルです。
昨年に続いてこのフェスティバルの勝者であるハイスクール・ビッグ・バンドの来日は、日本とアメリカのビッグ・バンド・ジャズ交流の架け橋として意義深いものがあります。
今年も、高校生とは信じられない程の白熱したプレイを展開してくれる事でしょう。
【出演メンバー】Director:Charles Hamilton、Tp:Yonn Samuels、Denisha Dawson、Clyde Sutcliff、Gregg Holzrichter、Tb:Joad Skjelbred、Ron Rotter、Jason Lipton、Brian Goff、AS:Ben Ball、Daniel Greif、TS:Josh Shedroff、BS:Jeff Lipton、Pf:Steafano、Steafano Dezerega、Gt:Noah Delissovoy、Bs:Miles Perkins、Dr:Mike Spencer

前田憲男&ウインド・ブレイカーズ
現在までに4枚のLPを制作し、昨年2枚のCDがキティ・レコードより発売されている。
前田憲男を中心に、超一流のベテラン・スタープレイヤーを集めて出来たオールスターグループ。
結成時より5年間テレビのレギュラーで、「ポップス倶楽部」に出演し、年間2回行われる三菱フォーラムで絶大な人気を博している。
前田憲男が音楽監督をしているNHKの「ザッツ・ミュージック」又、NHK・FM「セッション’86」等には度々出演し、月2回、都内のライブ・ハウス「スウィング」「サテンドール」にも出演。’86年7月に山野楽器からウインド・ブレイカーズのマイナス・ワンテープも発売され、メンバーに依るクリニックも予定されている。
【出演メンバー】Con/Pf:前田憲男、Tp:伏見哲夫、数原晋、Tb:原田靖、TS:西条孝之介、稲垣次郎、BS:原田忠幸、Gt:沢田駿吾、Bs:荒川康男、Dr:石松元

森寿男とブルーコーツ

昭和24年に結成されたブルーコーツは、昭和45年3代目リーダーである現在の森寿男に引き継がれ、結成以来、時代の流れにそった音創りに励んでいる。
現在の森寿男とブルーコーツは、その伝統を継承しながらも、音に対する一つのポリシーを持っており、ジャズ演奏においては常に、ベイシー、エリントンの中に流れる精神と、フィーリングを追求し、なおかつ、暖かく新しいサウンドを求めてやまない純粋な、音楽姿勢を、リーダー森を始めとしブルーコーツ全員が持っている音楽集団である。
現在ブルーコーツはヤマノサンデージャズを始めとし、各地のコンサートに出演、月一回、六本木サテンドールに出演している。
また、その華麗で気品のある演奏はダンスミュージックとしても親しまれ、各地のパーティーで好評を博している。
【出演メンバー】Con:森寿男、Tp: 上野雅憲、北里典彦、本木英夫、澤田秀浩、Tb:鍵和田道男、平尾孝夫、吉池健二郎、BTb:青柳善二、AS:猪目慎一、芝崎豊春、TS:菊地秀行、佐々木勝、BS:嘉門秀俊、Bs:柴田良宏、Dr:梅田英伸、Pf:塩川真市

高橋達也と東京ユニオン
1964年結成、1966年高橋達也が4代目のバンドリーダーに就任し現在に至る。
当初のスタジオ、クラブ等の仕事からテレビ、ラジオ等マスコミ関係を軸に海外有名アーティストと共演、そしてステージコンサートと活動範囲を広げ、多忙の中にもそれだけに埋没する事なくアルバム創作、ライブハウス、各地のジャズフェスティバルに出演等多くのジャズ活動を続け、日本ジャズ界のトップの座におどり出た。
それは高橋達也のバンドリーダーとしての才覚もさる事ながらプレイヤーの姿勢を崩さなかった事が大きいといわれている。
1975年から自主コンサート「UNION JAZZ INN」を開始、ビッグ・バンド・ジャズ・シーンに大きな反響を呼んだ。
そして1977年には三木敏悟、作・編曲「北欧組曲」を発表し、ジャズ・ディスク大賞、日本ジャズ賞を受賞「レコード・オブ・ジ・イヤー」ポールウィナーとなる。
1978年には世界三大ジャズフェスティバルのひとつであるモントレー・ジャズフェスティバルに出演、絶賛を博した。
そして1980年9月第二の目的、米国西海岸モンタレー・ジャズフェスティバルに出演すると共に名門ライブハウス「キーストンコーナー」を始めロスアンゼルス、サンタクルーズ、ハーフムーンベイ等1週間のライブハウスコンサートを行った。各コンサートは超満員で現地の新聞、ラジオ、TVで絶賛された。
フェスティバル出演後サンフランシスコにて、ハービー・ハンコック、スライド・ハンプトンの作品をレコーディング。アルバムタイトル『ブラックパール』を発表し大反響を呼んだ。
以後『アップ・イン・ザ・ブルース』『スイング・オン・スイング』『スターダスト』『チェイシング・ザ・デューク』『BEAUTIES』等、毎年話題作を提供、各地のジャズフェスティバルに出演し、充実したソリストを配して人気を集めている。
スイングジャーナル誌の人気投票ビッグバンド部門に於いて1978年より今年で9年連続ポールウィナーの座に君臨。
【出演メンバー】Con/TS:高橋達也、Tp:多田善文、神村英男、竹田恒夫、鈴木孝一、Tb:井口秀夫、深田悟、角田健一、BTb:山崎通晴、AS:堀恵二、近藤淳、TS:森口統夫、BS:丹羽康雄、Pf:金山正浩、Gt:川野秀俊、Bs:和田淳生、Dr:稲垣貴庸
スペシャルゲストプレイヤー 本多俊之
1957年4月9日生まれ。
ジャズ評論家、本多俊夫氏の長男。
幼稚園から高校までピアノ、フルート、サックス、更にアレンジメントの教育を受ける。
高校在学中から成蹊大学卒業後、ジョージ大塚グループ、吉澤良治郎グループ、そして自己のグループ、バーニングウェイブ等で活動を続ける。
’78年初のリーダーアルバム『バーニングウェイブ』発売後、『オバ!コンデウス』『シャングリラ』『BEAUTIES』『サキソフォンミュージック』等、世界のトップアーティスト、東京ユニオンと共演、次々と話題作を提供、最新作『スーパーカルテット』は絶賛を博している。(6月発売)
国内ジャズフェスティバルのビッグイベントにも次々と出演し、’86年スイングジャーナル人気投票に於て、ソプラノサックス、ポールウィナー獲得の他、4部門でベストテンにランキングされている。現在我国ジャズ界の最も注目されている若手(29歳)のミュージシャン。